クローン
木曜日、いつもより1時間程早く家を出て学校のあるウエストハリウッドまで車を走らせる。
本日の課題は連日授業で教わっている栽培方法の実践準備である。
授業が始まる前に学校の近くのディスペンサリーを訪れることにした。
種から発芽してある程度成長した親からステムごと切り取り、苗木のような要領で育てられたのものをクローンと呼んでいる。
日本では考えられないが、ここはカリフォルニア、本格的なディスペンサリーではこのマリファナクローンが買えるらしい。
自分がこれまで足を運んだディスペンサリーにはそのようなサービスはなかった。
実は栽培方法の授業中、でもどこで種かえるんかな〜〜と思っていた。授業の後に先生に質問すると、オンラインで買うか、もしくはクローンをお薦めすると言われた。
そしてこの日彼に紹介されたディスペンサリーに行ってみた。
ブティックのような内装に食用、weed、hash、そしてクローンまでなんでも揃う。
ここはハリウッド、レベルが違う。ポイントカード制を始めハイテクを導入し、さらにはクレジットカードでもマリファナがかえるのだ。
もし使えば日本のカード会社もびっくりするだろう。
この日も2人のお姉さんが高級バッグを片手に300ドル分程クレジットカードで購入していった。
なかなか興奮するシーンである。
自分も彼女達のように奇麗なディスプレイの前で”これとこれとこれ”、とマリファナを選びたい所だが、今日の目的はクローンを手に入れること。
小さいジャングルのようなディスプレイの前まで足を運び、バッドテンダーに質問してみた。
”初めて育てようと思うんだけど何かお薦めはないかい?”
室内ならこれだ、インディカならこれだ、あーだこーだとプロフェッショナルな対応でたっぷりと説明を受ける。
でもやっぱり最初だから何でもいい。
“素人だからとりあえず育てやすいやつを適当に3つ選んでもらえるかい?、あ、後値段はいくらになるんだい?”
正直一株30ドルぐらいするのかなと思っていた。
“一個11ドル”
内心、”安っ”と思ったがしかしまだ道のりは長い。
失敗するかもしれない。
全ての装置をそろえるにはいくらかかるのか、電気代はいくらになるのか。
数ヶ月後にはこの自分の薬の値段の経費削減にはなるはずだし、それを学校で習っているのだ。
そして今回このマリファナテンダーが選んだのは
White Widow
Querkle (Purple Urkle x Space Queen)
Kryptonite
合計で$33
この初期投資が薬局で買える薬を定価で買ったときの場合と比べてどれぐらい割安になるのかも徹底検証する。
無印の紙の手提げ袋にクローンを3株入れ、車を止めた2ブロック先までそおっと歩く。
何も違法なことをしていないのにこのスリル。
この考えの根本的な所を時間をかけて変えていかなければこの先やっていけそうもない。

amsterdamding
